オーディションの推薦文の書き方にはユーモアが効果的です
タレントさんや俳優、アーティストになりたいという人は、オーディションを受けて合格すると事務所所属になる、アーティストであればレコード会社がCDを出してくれるなど、夢が叶います。ただ、タレントさんや俳優の場合は、事務所に入るオーディションを受けて合格しただけでは、テレビや映画など、メディアに出ることはできません。
事務所によりますが、事務所に入るとレッスンを受けて、その仕事をしていくのに必要なスキルを学びます。講師は同じ事務所の先輩が務めることがあります。すぐ上の先輩の場合もあれば、手の届かない誰もがリスペクトしているような人という場合もあります。いずれにしても、同じ世界にいる人が、いつかライバルになるかもしれないという人が教えてくれるというのは素晴らしい機会をもらったことになりますので、受講者は講師の先生の一言ひとことを大切に覚えておかないといけません。お仕事の現場で必ず役に立つことがあるでしょう。どんな世界でもそうですが、未熟なうちはピンとこないことも、ある程度成長して何かに直面したときに、昔誰かに教えてもらったというのを思い出すものです。レッスンで学ぶのは明日のオーディションのために必要なことはもちろんですが、人としてこうあるべきというような哲学も同時に学ぶことになりますので、人として成長するにもいい時間になるでしょう。
オーディションにエントリーするのに、推薦文が必要な場合があります。この子はこういう子であるので、この仕事をするのにふさわしい等と書いて、エントリーする本人の魅力を存分に伝えるのです。書き方として、いいところばかり書くと真実味がなくなるので、いいところが際立つように少しクスっと笑えるようなことも書くといいです。そして、推薦文を書いてもらう人も重要です。どんな関係であるかで、その内容を吟味するからです。例えば後輩や先輩から推薦されるような人であれば、とても信頼できる仲間思いの子であると推測がつくからです。よくお姉さんやおばさんが勝手にエントリーして合格した、というような話も聞きますが、それだけその職業に向いていると思った身内がいるというのは、いざ合格して仕事をするようになったら協力も得られると推測できます。いい協力者がいるということは、いい仕事につながりますので、推薦者が協力者であることはオーディションにおいてはポイントが高いのです。
オーディションで緊張のあまり思っていたことが何も話せなかった、おかしなことを話してしまった、笑顔になれなかったなど、うまくいかなかったときの気持ちを耳にすることはあっても、うまくいくと思ったくらいに良い出来だったという声はあまり聞きません。これは、オーディションではうまくいかなかったけれど、合格したというような場合が多いからともいえます。うまくいくという感覚は人それぞれで、審査員がどんな人を採用しようとして、目の前の受験者がどう映っているのかは、オーディションを受けている本人が一番わかりません。
そのため、緊張するのは当然と考えて、とにかく一生懸命受けるしかありません。そのために、日々レッスンで勉強し、自主練習も行って、自分の魅力を増やしていきましょう。自分の魅力は自分自身が一番気付かないものです。周囲の人たちに自分の魅力をきいてみるのもいいでしょう。周囲が感じる魅力的な部分をもっと磨いて、もしその魅力だと言われた部分がピンとこないのであれば、少し意識するだけでも魅力アップにつながります。
オーディションは同じ仕事が欲しいひとたちが個性とスキルを戦わせる場所です。うまく行けばもうけたもの、それぐらいの気持ちで臨んだ方がリラックスできるかもしれませんね。自分を推薦してくれた人がいたら、その人の笑顔を思い出して話すとリラックスできます。大好きなペットを思い浮かべたり、ポケットに応援団の写真を忍ばせるなど、自分1人で戦うのではないという気持ちをもつと緊張がほぐれます。